「すごい名言」で知られる名スカウトのイチロー発掘術とは?
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「イチローを発掘したスカウトの「すごい名言」には、長年の経験と情熱が詰まっていると感じます。彼の眼差しで選手を見つめる姿勢は、私たちにも学ぶべき点が多いですね。」
元阪神スカウトの菊地敏幸氏が、野球解説者・上原浩治氏のYouTubeチャンネル〈上原浩治の雑談魂〉に出演し、オリックスのスカウトマンとして活躍した三輪田勝利氏の含蓄ある言葉を明かした。
三輪田氏は、のちにメジャーリーグで偉業を残したイチロー氏を発掘し、1991年のドラフト4位で獲得している。菊地氏が「イチローを獲ったスカウトは凄いんだよ」と称賛すると、三輪田氏は次のように返答したという。
「イチローを1位で獲れるスカウトだったら一級品だ。4位だったら誰でも獲れるよ。あれを1位で評価してたら俺は凄い。たまたまや…」
これを聞いた上原氏は感心しきりで、
「そんなこと、自分で言っちゃうのも凄いですね」
そんな三輪田氏の生真面目さと責任感の強さは、業界では誰もが知るところだった。1998年のドラフト会議で、オリックスは沖縄水産高校の新垣渚を1位指名。三輪田氏は新垣の自宅を訪れたが、かねてより「ダイエー以外なら進学する」と明言していた新垣から門前払いを受ける。
球団上層部から叱責された三輪田氏は球団と新垣サイドの板挟みとなり、どんどん追い込まれていく。そして那覇市内での投身自殺という、悲惨な結末を迎えたのだった。
ちなみに1981年のドラフト会議で近鉄と阪急の2球団から1位指名を受け、抽選の末に近鉄が交渉権を得た金村義明氏は当時、阪急スカウトだった三輪田氏から「近鉄で頑張れ」と激励されたという。その紳士然とした姿に感銘を受けたのだと、のちに明かしている。
(出典 news.nicovideo.jp)
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