歓喜の瞬間を伝える!阪神優勝をスポーツ5紙が大特集


阪神タイガース > 阪神タイガースの歌 「阪神タイガースの歌」(はんしんタイガースのうた)、通称「六甲おろし」「六甲颪」(ろっこうおろし)は、日本野球機構(NPB)のセントラル・リーグに所属する阪神タイガースの球団歌である。作詞・佐藤惣之助、作曲・古関裕而。 1936年(昭和11年)に「大阪タイガー…
55キロバイト (7,360 語) - 2023年9月16日 (土) 12:06


「スポーツ5紙の報道を見ても、阪神の優勝に対する喜びが伝わってきますね。記事を読むだけで、球場の興奮が伝わってきて、自分も応援に行きたくなってきました!」- スポーツファンとして、優勝の瞬間を共有する喜びを感じたいです。

セ・リーグを制した阪神。岡田監督のチームマネジメントが光った(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 18年ぶりの優勝。フィーバーは野球界を乗り越え、社会現象になりました。

 岡田彰布監督率いる阪神タイガースです。超満員に膨れあがった本拠地・甲子園球場で、宿敵・読売ジャイアンツを相手に競り勝つというこれ以上ない優勝決定となり、関西圏を中心に全国のファンが熱狂しました。

【動画】阪神、Vの使者! 18年ぶり優勝を決定づけた佐藤輝明の歴史的特大ホームランをチェック


 となると、気になるのはスポーツ各紙がどう報じたか。デイリースポーツ日刊スポーツスポーツニッポンサンケイスポーツスポーツ報知の5紙がどのような特集紙面を制作したのか、スポーツ紙の野球担当デスクによる解説とともに徹底比較してみましょう(各紙とも東京版の最終版を参照。東京中日スポーツは提携紙のデイリースポーツからほぼ引用)。

デイリースポーツ
 ご存じ阪神ファンの「機関紙」。一面では岡田監督の自筆による「優勝」の文字が躍り、最終面ではその岡田監督自らが独占手記で優勝の裏側を明かすなど、全26頁中、異例の13頁を使って歴史的なVを詳報。圧倒的な紙面に仕上がっています。

デイリーの特色は『読み物』が充実していることです。この日もベテラン記者のコラム『松とら家本舗』や『取材ノート』、さらには『帰ってきたとらのしっぽ』など秘話が満載の内容で、読み応えがありました。際立ったのは選手や指導者と記者との距離の近さ。さすがはデイリーという内容でした」

日刊スポーツ
 スポーツ紙の雄は9頁を使って大々的に報じました。中でも「世界一レイアウター集団」と呼ばれるほどビジュアル化した紙面には定評があり、読んで楽しめるのはもちろん、「見て楽しめる」紙面であることも大きな特長です。

「日刊のお家芸ともいえる『相関図』を使って『阪神20年黄金ドラフト相関図』を作成。これは本当に取材をしないと作れない。虎番記者の奮闘が伝わってきます。手記は大山選手。吉田義男さん、鳥谷敬さんら評論家陣の解説も読ませる。ヒューマンドラマを書かせると上手いのも日刊記者の特色。指揮官の素顔が伝わってきました」


スポーツニッポン
 虎番記者がSNSを駆使してファンコミュニケーションを取ることで、親近感アップに成功しているスポニチ。最終面でのベテラン記者によるコラム「追球」は読み応え満点。手記はルーキー森下翔太。こちらも一本一本の記事の熱量が凄まじく、永久保存版の紙面と言って良いでしょう。

「各紙が岡田監督のマネジメント力をクローズアップする中、金本監督や矢野監督の功績に光を当てるなど、大局的な視野で捉えた記事が目を惹きました。『独走V呼んだ四球爆増の裏側』といった読み物も充実し、硬軟織り交ぜた企画が充実していましたね」

サンケイスポーツ
 実は即売に滅法強いサンスポ産経新聞自体、東京よりも大阪で読まれる傾向が強く、阪神ネタはいわば「お膝元」。手記は近本光司選手。専属評論家江本孟紀さんに熱狂的猛虎党・ダンカンさんと楽しい読み物が並びます。

サンスポの記者は若い頃からとにかく柔らかく、楽しく記事を書けるようにコーチングされています。どの記事もイキイキとした文体で描かれているのが特徴的です。最終面をまるまる岡田監督のご家族の手記にしているのも興味深い。各紙にはないご婦人やご長男の写真も掲載されていて、関係の深さが伝わってきましたね」

スポーツ報知
 ご存じ巨人軍の「機関紙」ですが、しっかりと一面から五面、芸能面に社会面と詳報しています。ちなみに敗れた巨人は最終面で『また明日から!』と前向きに報じられていました。手記は中野拓夢選手。佐藤輝明選手の近大時代の恩師による直筆の手紙など、ライバル紙に負けない熱い紙面に仕上がっています。

「世間のイメージは『報知=巨人』ですが、実は報知の記者は阪神の選手にもかなり食い込んでいます。掛布雅之さんや藤川球児さんら、猛虎のレジェンドが報知の評論家であることもその証拠です。その藤川さんによる『岩崎&岩貞スペシャル座談会』は読ませる内容。普段聞くことのできない、ブルペン陣の苦労を内情をよく知っている藤川さんに聞かせるという企画の勝利でした」

 大阪ではこの日の紙面を「優勝記念五紙セット」として、まとめて販売。18年前にはあまりの人気に完売したと伝えられています。

 新聞の一部売りの料金は日によって変わりませんが、「優勝翌日の紙面は日頃の10倍の読み応えがある」というのも隠れた定説です。紙面からは虎番記者のチーム愛が、強く浮かび上がってきます。

 1985年以来、38年ぶりの日本一に輝いた際には、どんな紙面に彩られるのか。各紙の虎番記者にとっては多忙な秋になりそうです。


[文/構成:ココカラネクスト編集部]


【徹底比較】阪神18年ぶり優勝をスポーツ5紙はどう報じたか


(出典 news.nicovideo.jp)