「阪神岡田監督65歳の厳しい指導方法に注目!選手も職員も容赦なし!」


阪急阪神東宝グループ > 阪急阪神ホールディングス > 阪神電気鉄道 > 阪神タイガース ポータル 野球 阪神タイガース(はんしんタイガース、英: Hanshin Tigers)は、日本のプロ野球球団。セントラル・リーグに所属する。本拠地は兵庫県西宮市にある阪神甲子園球場。 略称は「阪神
261キロバイト (39,810 語) - 2023年9月16日 (土) 01:17


岡田監督の厳しい指導は選手たちにとっては成長の機会なのかもしれませんね。でも、やっぱり友達が少ないというのはちょっと寂しい気もしますね…。でも、それで結果が出るのならば、それも仕方ないのかもしれませんね。

 9月14日、18年ぶり6度目のセ・リーグ制覇を決めた阪神タイガース。宿敵巨人を破り、本拠地の甲子園で6度、宙に舞った岡田彰布監督(65)は、前回2005年シーズンの優勝監督でもある。その実像とは――。

野村克也星野仙一より「自分の方が優れている」

 元トラ番記者が明かす。

「記憶力が抜群にいい人です。早大野球部時代の特定の試合を引き合いに出して、イニング、カウント、球種などをスラスラと話しながら振り返ったこともある。早稲田には野球のセレクションで入っていますが、どうしても早稲田に入りたかった岡田さんは、高校時代、家庭教師をつけて勉強に励んでいたそうです。野球だけの人と思われるのが我慢ならないタイプ。なおかつ東京六大学阪神タイガーススター街道を歩んできた野球エリートだけに、プライドは人一倍高いですね」

 趣味は小学生の頃から慣れ親しんできた将棋。前阪神監督時代(2004年2008年)の2008年には、日本将棋連盟からアマ三段と認定されたこともある。

「采配でも数歩先を読んで、それが的中したりする。阪神の外様監督だった野村克也さんや星野仙一さんより、自分の方が優れているという自負が強い。優勝を『アレ』と言い続けたり、自著のタイトルにもなった『そら、そうよ』が口癖だったり、物腰は“大阪のおっちゃん”然としていますが、その実、かなりの理論派で野球博士ですよ。前監督時代は中日の落合博満監督を強烈に意識していて、ドラゴンズ戦は毎試合、化かし合いのような駆け引きを繰り広げていました」(同前)

 その分、周囲に対する要求レベルも高く、ついつい「上から目線」になりがち。もとより、歯に衣を着せぬ物言いで知られる御仁だ。別のトラ番記者が語る。

「野球を勉強し直してこい」選手も職員も記者も叱り飛ばす

「確かに、野球理論は卓越していますが、つたない質問をした記者には『お前、そんなことも知らんのか、おおん?』と言い放つ。『野球を勉強し直してこい』と。勉強不足の記者が増えてきたのは事実ですが、機嫌が悪いと取材を拒否するし、批判的な記事を書いたら『何もしゃべらんよ』と答えてくれなくなります。記者との衝突もお構いなし。オリックスの監督時代(2010年2012年)は、番記者の総とっかえを要求したこともありました」

 無論、矛先は選手やコーチ、球団職員にも向けられる。

「選手が凡ミスをすれば、主力であっても『やる気あるんか』と説教が始まる。コーチに対しても同様で、投手コーチ安藤優也などは、𠮟責されて顔色を失くしていることもしばしば。 “俺様体質”は前政権時代からで、遠征の際、球団の広報担当者が先に新幹線に乗って座席に座っていると、『監督の俺より先に座ってるとはどういうことや!』と激怒したのは有名な話です。その担当者はノイローゼになって異動したそうです。とにかく監督の自分が一番偉いと思っているタイプ。他にも、新幹線移動は日差しの当たる席を取ると怒られる。“取説”が細かくて大変なんです」(同前)

コミュニケーションでも“守り重視”で、友達は少ない

 今季早々に優勝を決めた岡田阪神は、今のところリーグ最少失点(9月15日現在)。攻撃面では選んだ四球数が12球団トップと、手堅く守り勝つ野球を実践してきた。コミュニケーションでも守り重視、相手の隙を突くのが岡田流だという。

「岡田さんはまず相手にしゃべらせてから、『そこは違うやろ』とネチネチ問い詰めていく。自分の言葉に責任を持たせるという意図があるようですが、ややサディスティックスタイルですね。友達は少ないです」(運動部デスク

 一方で、こんな笑い話もあるとか。

「前監督時代、ある投手が肩に違和感があると訴え出たところ、岡田さんは『そんなんプロやったら、みんなどっかしら違和感なんてあるわ。そもそもお前、“違和感”って漢字で書けるんか』と。その投手は漢字を書けず、岡田さんが『漢字も書けへんのに、違和感なんて言葉使うな』と一喝。岡田さん自ら違和感の漢字をその場で書いてみせたものの、その字が間違っていたらしいんです(笑)」(同前)

 ともあれ、就任1年目で阪神をリーグ優勝に導いた岡田監督。「来年もやる」と続投を明言したものの、

「現在、球界最年長の監督。年齢的に、シーズン中の移動がかなりしんどいと漏らしている。以前は酒豪で鳴らしたものだが、いまは健康面を気遣い、酒量も抑えている。40代だった第一次政権時代に比べれば、体力の衰えは明らかです。阪神とは2年契約ですが、来季の指揮を執った後は、勇退してGM就任を思い描いているようです」(球団関係者)

現場の人望は乏しいが…

 岡田監督の立ち位置も有利に働く。

「球団の親会社は、前回優勝の翌年2006年大手私鉄2社が経営統合した阪急阪神HDになりましたが、岡田さんは球団内では阪急派。昨季オフ、それまで球団経営の実務を取り仕切ってきた阪神電鉄出身の谷本修オーナー代行は、当初、矢野燿大前監督の後釜として平田勝男・現ヘッドコーチを据えようとしていたのですが、阪急電鉄のドンだった角和夫・阪急阪神HD会長のトップダウンで、岡田さんの再登板が決まりました。角会長と岡田さんはともに早大卒で昵懇の仲でした。また、今季から就任した杉山健博オーナーも阪急出身者。事実上の“阪急タイガース”で、今季の独走優勝は、グループ内の阪神陣営の敗北を意味します。結果を出した岡田さんの影響力はますます高まるでしょう」(同前)

 将来的なGM就任に花を添えるのが、岡田監督が中軸打者として活躍した1985年以来となる球団史上2度目の日本一だ。

日本一監督の称号は何としても欲しいところでしょう。また、監督としてリーグ制覇はまだ2度目。名実ともに名将の仲間入りをするには、あと1回は“アレ”を決めたいところです。阪神でチームを3度優勝させた監督はおらず、気は早いですが、来季、球団初の連覇を果たせば、これ以上の花道はない」(同前)

 現場の人望は乏しいが、野望は広がるばかりなのである。

(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル

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